十和田湖観光汽船
水の蒼さ、220mに及ぶ絶壁千丈幕・・・。湖畔からは決して見ることの出来ない、十和田湖の絶景。豪快にして繊細な十和田湖の四季折々の姿を、湖上から50分に渡り、堪能できるのが、この十和田湖遊覧船です。遊覧船には一般席に加え、優雅な雰囲気のグリーン室や船上デッキもあり、十和田湖の美しい風景を湖の只中から見ることができます。
   
  • 十和田湖観光汽船


運賃は大人1400円、小人700円。グリーン室をご希望の場合は、運賃に大人500円、小人250円が加算されます
    





十和田湖の遊覧船(現在4隻就航)は、どれも1960年代後半から1970年代前半にかけて建造されたもの。
海と違って真水に浮かんでいるため腐食が少ないのでしょうか?
『第一観光丸』も44年前の船・・・・なかなかの長寿船です。
元は国際興業バス系列の‘秋北バス’というバス会社の所有船でしたが、その後の十和田湖観光船集約化で同じ国際興業系列の‘十和田観光電鉄’へ移籍。
岩手県宮古市の浄土ヶ浜遊覧船(岩手県北バス)と同様「バス会社が運航する船」として、全国的にも珍しい存在です。

一昔前まで、十和田湖遊覧船は十和田観光電鉄・秋北バス・青森県観光事業協会・十和田湖観光汽船の合計4社体制で行っていました。
1990年代の後半、採算性の問題から秋北バスと青森県観光事業協会が撤退。
両社は所有船(秋北バス/第一観光丸、青森県観光事業協会/第3十和田丸・第5十和田丸・奥入瀬丸)を売却し、十和田観光電鉄(第一八甲田・第二八甲田・第三八甲田)+十和田湖観光汽船(第2十和田丸)の2社が船舶の受け皿になって遊覧事業を続けていました。
その後、十和田湖観光汽船の新造船「第6十和田丸」就航で一時は9隻となった遊覧船。
休屋〜子ノ口/休屋〜宇樽部〜子ノ口/休屋周遊など複数の航路で運航していましたが、2011年3月の東日本大震災による原発風評被害で十和田湖に入る観光客が激減。
2012年8月には十和田湖観光汽船が破産(2013年11月倒産)。
現在は十和田観光電鉄と、十和田湖観光汽船の就航船を引き継いで発足した十和田湖遊覧船企業組合が十和田湖航路を維持しています。
   

第一八甲田丸 十和田湖 2016年9月12日 管理人

十和田湖で遊覧船を運航している十和田湖観光汽船は、民事再生法による経営再建を断念し、破産手続きに入る方針を固めました。十和田観光汽船は、十和田湖で十和田観光電鉄と遊覧船を共同運航している会社です。保有する遊覧船は4隻で、十和田観光電鉄と共同で1日最大24便を運航しています。同社は2012年に青森地裁へ民事再生手続きの開始を申請し、事実上倒産しています。その後、青森地裁に提出した再生計画案に基づき立て直しを目指してきましたが、想定したほどの業績改善が進まなかったため、2013年11月14日付で地裁から再生手続きの廃止決定を受けました。このまま事業を続けても負債が膨らみかねないためです。そのため、同社は再建断念に追い込まれ、12月中旬にも破産手続きに入る予定です。共同で遊覧船事業を手がけてきた十和田観光電鉄は、今後も単独で運航を続ける方針ですが、赤字なのは同様です。当面は存続されますが、将来の運航については不透明になってきました。

十和田湖 2016年9月12日 管理人

乗船した第一観光丸

『第一観光丸』 総トン数/117t 全長22.5m/全幅5.3m 旅客定員/220名 1970年 隅田川造船にて竣工
船歴:秋北バス(1970〜?)→十和田観光電鉄(?〜2014現在就航中)
船首にある船名、「第一」の部分が縦書きというのはユニークですね。
通常は第一八甲田ほか2隻の双胴船が活躍しており、本船は定員が少ないのもあって予備船扱いとなっているようです。

乗船記録

  • 2016/09/12:管理人・顕さん-出航